自分は損してなくても [日常]
誰かが得をしているのが許せない人がいる
例えば身体が不自由な方の駐車スペース
「高齢者だって歩くのは大変なのに」という苦情があるらしい
食事をする場所で紙エプロンを欲しいと言った人を見ると
それを利用しない自分は割引とかしてもらってもいいじゃないか
誰かが得をしていて自分がその恩恵を受けていない事を
面白くないと感じてしまい苦情になるという
なんとも変な現象が起きているそうだ
オリンピック招致のときに「おもてなし」という言葉が話題になり
日本人は細やかな気配りができると胸をはっていたはずなのに
誰かが誰かを思いやってしている事に対して
まるで僻みのようなことを口にするってどうなんだろう?
昔なら「そんなこと言うのあなただけ」とたしなめられる場面かもだけど
今はネットで呟けばそれに賛同する見知らぬ人が集まり
自分の言っていることが間違っていないと錯覚するのかもしれない
先月亡くなられた元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんがあるインタビューで
「これから先に日本の進歩のためにはオープンな気持ちを持ち
人間同士の温かみを大切にしてもらいたい」と言われていました
海外とも協力して進んでいかなければな時代に
些細な足の引っ張り合いをしているようでは
国際社会において日本は取り残されてしまうんじゃないかと思ってしまうよ