平成一桁ぐらいの頃 [日常]
当時住んでいた家の裏は平屋の集合住宅だった
気候の良いころは割とどこの家も開けっ放しだったので
近所の物音や子どもの泣き声なんかも聞こえてくる
ある日、子供たちを学校に送り出し
家事も済ませて二階でのんびり過ごしていると
派手に歌声が聞こえてきた
裏の集合住宅でどこかのお宅がカラオケを始めたらしい
当時は家庭用のレーザーディスクカラオケが割とうれていて
家電量販店で機械もマイクも売っていたのだ
ご本人はどれぐらいのボリュームのつもりかわからないけど
結構な音量で
しかもお世辞にも上手といえないっていうか下手!
おいおいと思ってベランダから様子をみたけど
集合住宅のどこかまではわからない
同じように気になったらしく
僕の家の両隣もベランダから顔を出してるし
少し離れたところにあるマンションの人も
やはり顔を出してキョロキョロして
目が合うと微妙な愛想笑いをしてお互いに会釈(苦笑)
30分ほどで歌い疲れたのか
謎のワンマンショーは終わったんだけど
その後も時々この歌は聞こえてきたが
誰かに注意されたのかその後いつの間にか歌わなくなっていた
イマドキだと近所迷惑とか言ってすぐに苦情がでそうだけど
当時はそこまで目くじらを立てる人もいなくて
時代としては良かったよなぁ
コブシの花です
『白樺 青空 南風
こぶし咲くあの丘 北国の あゝ北国の春』
北海道や東北方面でこの花が咲くのは
今月半ばぐらいなのかなぁ?